私たちの体を流れている血液は、ヘモグロビンを含む赤い個体成分で酸素を運んでくれる“赤血球”、無色のアメーバー状の個体成分で体内に侵入した細菌などをやっつけてくれる“白血球”、出血した時に血液を固めてくれる“血小板”、淡い黄色の液体で二酸化炭素や栄養素を運んでくれる“血漿”がありますが、中でも鉄分不足によって全身へ酸素を運搬する赤血球中の“ヘモグロビン”が減少すると、朝起きるのがつらくなったり、集中力が落ちたり、だるさ、目の疲れ、動悸・息切れなどといったさまざまな症状が現れ、ヘモグロビンを生成するために体は血液中にある鉄(:機能鉄)を盛んに使い始めますが、これが不足すると今度は普段は使わないで肝臓や骨髄に蓄えてある鉄(:貯蔵鉄)を使い始めるのです。
そしてこの時点で解消すれば問題はないのですが、貯蔵鉄も底をつくようになると “鉄欠乏性貧血”という厄介な病気を引き起こします。
ところで、すきやき料理でこだわりたいものに“鍋”があります。
これには陶器、銅製、鉄製、ステンレス製、アルミニウム製、チタン製などがあり、なかでも“鉄鍋”で調理された料理には鍋から流れ出した吸収率の良いイオン状態の鉄分が多くふくまれているために、特に鉄分が不足しがちな女性に良いと言われています。
また“鉄鍋”は強い火力に対しても耐久性があって具材にも熱が素早くむらなく行き渡り、保温力にも優れているのが特徴で、肉の旨みも逃がさずに仕上がることからすきやき鍋としてもよく使われています。
“鉄鍋”を初めて使う時には、軽く水洗いをして薄くひいた油で野菜くずを炒めると鉄臭さがとれます。
また使用後はついクレンザーや金たわしなどを使って洗いがちですが、鍋の表面に傷がつくと錆の原因になるので気をつけましょう。
鉄は鉄でも長い歴史に培われた“南部鉄鍋”は、高級品で手入れが難しいイメージがありますが、厚みがあるために保温性が高く、丈夫で長持ちするとプロの間では料理を格段に美味しくしてくれると近年になって注目されるようになりました。